見上げた空に落ちていく感想

安定した面白い作品を世に輩出しているあっぷりけの処女作。

 

自分がプレイしたのはあっぷりけコレクションの方だけど昔のデータをそのまま引用しているのか誤字・脱字、変換ミス、言葉の意味のはき違えが多々あった。

プレイする人はコレクションを買ったとしても昔のパッチを当ててみるのを推奨。

 

ゲーム構成は必ず最初にユキを強制的に攻略させる仕様だったんだけどこのルートがかなりキツかった。

平凡な物語でありきたりを詰め込みましたって感じがして心が折れそうだった。

そう、全く以てつまらn(ry

 

しかし2周目からが面白かった。

まずだんだんこの世界の裏を出していきユーザを深みに引き入れようとしているのが愉しかった。

真央編で話の中心は天才科学者を筆頭にした研究室の成果物の話。

心音編ではそれを都市伝説の一種として見て独自の視点による解釈からの別回答の提示みたいな表現方法で読んでて面白かった。

特に心音は最初ただの後輩として出てくるけど彼女の個別に入ってからのこの物語における重要性が半端なくてこのルートは一気読みしてしまった。

 

そしてGRANDとも取れるWishは過去との完全なる決着と未来への展望を書いたルート。

このルートは全キャラ総登場のまさしく大団円。

ただし一部については先にBADを見ないとポルナレフ状態に陥るので注意が必要。

 

ユキに自由を与えるにはどうすればいいのか?

この問いを親子二代に亘って解き息子が周りの協力を得て解を実現させていく物語。 

ラストがあんなのになったけどまぁいいんじゃないかな、と。

 

推奨攻略順は

ユキ→真央→心音→Wish

 

理由はWishに心音編の一部の知識が必要でありかつ物語とのつながりも色々と強いので。

最初プレイし始めたときはクソゲ―かと思ったけど最後までやると粗削りながらも光るものがある作品だった。

これが女の子なら

君はダイヤの原石だ。一緒に磨いて芸能界のトップを目指そう。

とか口説いてしまうレベル。

うんもうすでに押しも押されぬブランドなんだけどね…