グリザイアの果実感想

この作品はFrontWingの設立10周年を記念して作製された作品。

このブランドとしては自分はプレイ2本目。

 

各ヒロインのテーマやタイトルの意味は下記記事参照。

ネットで話題になった『グリザイアの果実』が2月25日発売! フロントウイング代表に製作の経緯を聞いてみた – ガジェット通信  

主軸としてはヒロインの救済。

そして主人公が自分が生まれてきたことにどのような意味を見出すのか。

そこを楽しみにしてプレイしていくといい。

攻略順は特に考えないで天音を最後に持っていき残りは選択肢通りにしていけばいいかなと。

自分としては

 

マキナ→幸→みちる→榊→天音順で

 

なぜこの順番かというとマキナはどちらのENDにしても救いが少なくこのゲームの世界観・衝撃具合を知るにはちょうど良い素材だから。

 

幸編はマキナの前菜を受けてのスープ、魚料理つまりは段々重い話を読んでいくよと覚悟を決めるためのルートだと思った。

TRUEはまさにスープの如くズズッとイケたけどBADはなかなかにパンチの効いた話だった。

自分のトラウマを主人公にも味わわせる幸さん最強っす。

 

みちる編はBADは自分が愛した女が廃人になって帰ってくるとかどんなトラウマゲーだよ…とズシンとくるこれはまさしく第一の肉料理。

TRUEは続編で特殊系3P来るんじゃねーのグヘヘと思わせるような正にパラレルなENDでそれまでの不快な気分を一新させるソルベの機能を果たしている。(現実には無理な二つ同時な3P好きな筆者の個人的見解です)

 

榊ルートは誰が為に箱庭はあるって感じでこのゲームの主要を担ってるはずなのに

そこまで盛り上がることもなく、全キャスト総出演で活躍し大団円のはずなのにさっぱりしているこれは第二の肉料理そのもの。

NORMALのラストは噛み続けたガムみたいに味も噛み応えもないものだったけど

それまでの榊のデレっぷりの由美子hshsという名のフィンガーボールがあるので無問題。

 

ラストに来るは満を持しての天音編。

このルートはTRUE、BADともによくできててBADはうみねこのローザ無双を彷彿させる獅子奮迅の活躍による自分の中にある罪の意識、ここでは一姫を置いて逃げたという罪悪感の昇華が行われる。

よく冷えたイチジクをパカッと割ったもの(決して潰したものではない)を食したかの様なさっぱり感。デセルとして申し分ない。

そしてTRUEは今まで食べたもので汚れた口をさっぱりさせるかの様なすっきりさを持っている。

物語を最期まで読ませると言うのはその作品が終わったことを読者に伝える方法としては最良であり素晴らしい完結だったと感想が簡単に口にすることができる形だと思う。

天音編のラスト、一姫の贈り物を受け取らないのが正解ってのが意外だった。

過去との断ち切りが必要とはいえその存在を全く忘れ、今現在ともにある雄二と現状の打破をすることを最上とするこの話しの流れは良かった。

 

またこのゲームの裏テーマとも言えるのではないかという

 

”ありがとう”

 

これを上手に言える子が天音の孫だけで、

最期に”空”を見上げ笑ってたということが全ヒロインの業全てを担いで行っちゃったような錯覚を覚えた。

 

最後にこの人の2828場面(おめかしした初デートの時)で

みちる「ねぇ、お腹すかない?

    ちょっとここらで、ねぇ?」

雄二 「時間も時間だし、多少長めの休憩を取るか」

みちる「はっ! うんうん、そうしよう! ご休憩、ご休憩!」

みちる「あそこがいい! ピクニックするならあそこ!」

雄二 「ピクニックはしないな。寮に戻って食事をとるんだ」

みちる「やだのやだの! そうじゃなくて、ほら、あそこでシート広げてお弁当のト      レーニングしましょう。ね? ね?」

なにこの可愛い子。あらやだ可愛い…

やだのやだの!の部分とかこのゲームのハイライトTOP10に入るね。

 

P.S

全ルート終えた後に考えてみると共通の中での雄二と学園長との人物評が

的確過ぎてそりゃ学園長も一目置くよな、と。

複数ライターということで矢張り主人公に統一感が出なかったことが残念。

機微の疎さの加減とか

自分の秘密を知らないうちに他人から他人に教えられてるのは気が良い物じゃないだろう(キリッ

って言ってたのに別のルートでは

JBから受け取った持ち出し禁止資料を読み

フム・・・なるほどって肯きながら他人の秘密の概要を知るのはどうなんだろうねって。

君からの距離、君までの距離感想

コミックマーケットC81三日目(2011年12月31日)でサークル名:風見神宮で
頒布されていたラノベ形式の同人誌。
当たり前だけど読書メーターに登録されてなかったので
こちらに感想を、と思い書くことに。

ALcotハニカムから出された春季限定ポコ・ア・ポコ!のライターの瀬尾順と
原画家の一人風見春樹の両者による合同誌。
春季限定ポコ・ア・ポコ!、通称春ポコは体験版部分を少しやって積んでるけど
面白かったのでコミケ参加してないかと調べ参加するのを確認し
参戦、購入、帰投。
意外とイージーミッションだった。
ただ、C81から珈琲貴族の注目度が上がり昼前くらいには完売してたっぽい
という涙目食らったけど。
C80では本人もぶらついてたのに。
信じられないだろ?大手になったんだぜ、ここ・・・


閑話休題、作品の感想。
うん、まぁ――表紙詐欺やで・・・

表紙と最初の挿絵群(?)を見た限りでは僕と彼女のゲーム戦争
イリヤの空、UFOの夏を軽くしたみたいな感じかなと読み始めたら
イリヤはあってたけど「あ、そっちが当たってた?!」みたいな。
まぁ同人だからね、中々重い話だった。
この衝撃を伝えるならネコっかわいがり!や蔵の中はキケンがいっぱい!?
をプレイしたときのそれと一緒かも。

物語は終始薄荷と遊が中心。
他にもそれなりのキャラが出てくるけど
二人の周りで起きたことのみにスポットを当てているからどれも薄い。
読んでて最終兵器彼女の構成を思い出した。

ラストとp72との比較が一番良かった。
p72ではなぜトリガが引けなくてなぜラストではトリガが引けたのか。
何が遊の心情に足されたのかを全体を通して少しずつ読者に浸透させていくように書いていたので
ラストはストンと落ちた感じ。

同人ラノベはこれが初だったけど面白かった。
同人らしく著者のしたいことを自由に書いてて
「自分の好きな物作ったぜ。どうだ」
というそんな気持ちが伝わってきたような気がする。これだから同人誌は楽しい。

この同人ラノベ惜しむらくはラストシーンの挿絵が欲しかった。
遊がどんな顔でトリガを引いたのか、それが見たかった。

この大空に、翼をひろげて FRIGHT DIARY感想

昨年5月に発売され熱狂的な売り上げを誇り、PULLTOPブランド史上初のVFBの発売とFanDiskの製作が発表された作品のそれ(FanDisk)。

このFDをプレイして思ったことは自分はこの作品の青春と繋がっていく未来が好きだったんだと再認識。
主人公周りの話で終わらない連綿と続いて行く人の生活のうちの一コマを映し出したかのようなこの作品が肌に合ってたんだな、と。
このような理由で佳奈子編は余り面白くなかった。
完全に二人の世界で閉じて終わってるのでこの先を想像出来ないというか、碧の今後はくたびれたしがないサラリーマンで人生を過ごしちゃいそうというか。未来に対してタイトルみたいに夢を見れない感がしたので。
でも、キャラゲーとしてなら最高だった。
佳奈子さんの新しい一面が見れたし、お姉さんぶってるのがデレるの可愛いし。

大局的な感想。
ビフォアでイスカが

いい? 大空といえばロマン!
翼と言えば、自由!!

と力説し、
アフターで小鳥が

カゴから飛び出すのは勇気がいるけど、
今はこの広い空を、羽ばたいていける気がするの

と感想をこぼす。

そう、人生はほんのちょっとの行動で大きく楽しく変えることができるんだというライターの心情が伝わってくるものだった。

プレイ推奨順はビフォア、アフターの順。
他の章はそのキャラが好きなら。
FDとしての真骨頂はこの2つで十二分機能している。
ifほたる編のほたるの成長は子の独り立ちを見ているようでこれはこれで面白かった。
そして、ラストので姉妹はやっぱ姉妹なんだなとも。


このゲームは全体を通して小鳥ちゃんびゅーちーが凄かったので、その威光の一端を紹介。

そんな私の目の前に、急に広がったのよ。
たくさんの未来の可能性が

するとね、いつも見上げている空が何倍にも高くなったような気がして
…………足がすくんだの

自分に自信がなかったのね……。
それを夢がないせいにしてた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

……そう、未来。
私がなくした、一番おっきなもの

でも、その未来こそ、あの日私が取り戻したものだわ

こういう恥ずかしい台詞を素で言えるのはARIA水無灯里っぽいなとデジャブ

P.S
霧乃遥、新キャラだったけど中々かわいい子やで・・・
2月某日壁を殴りながら

月に寄りそう乙女の作法感想

アニメでは空鍋、ゲームではそれはそれは名作を沢山生み出し続けている
ブランドNavelの最新作。
ちなみに自分はこれがこのブランドの初プレイ作品。

まずゲームの序盤で主人公の現世への別れから始まり過去とけじめをつけ自分自身で生きようと決意する――という最初からクライマックスで楽しかった。
ここまででこのゲームの雰囲気がどの様なものか推測できるし妹のりそなとの絡みが気になる所でしょう(性的な意味で)
ところがぎっちょん。サブヒロイン。りそな、サブヒロイン(非攻略対象)という現実を目の当たりにしてちょっとプレイする気力を失くしたのはいい思い出。

この作品をプレイして思ったことは先入観で進めていくとルナ編の最後で大変面白いことになったなということ。
タイトルの通りこれは朝日とルナの物語でその主従関係を乗り越えどのように関係を進めていくか、そして朝日が自分の立ち位置をどこに置くのかを決心するのが要だった。
だけど勿論敬愛する主人も日々成長していて彼女の選択がどういうものにするのかということに考えが及ばなかった自分の浅薄さに感謝したいほどにルナのセリフは楽しかった。

そして、ルナの魅力がこのゲームには全編に亘って撒き散らされていてこれでルナを好きにならないとかお前は何を見ていたんだと言うほどに散布されミノフスキー粒子の如く他のヒロインの魅力を半減ないし途絶させるほどだった。
例えば共通部分の入学式当日、畏怖の対象である兄が壇上に上がりそのキャラを如何なく発揮し震えあがっていた朝日を見止めて

どうした?

舞台上の男はなんだかご大層なことを言っているようだが、あの程度で脅えるな。君の主人は誰だ

才能があれば認めると言ってるんだ。私といれば問題ない。自分を捧げて私に尽くせ

さらにこの場面では朝日の手を握りながらという彼女の生い立ちを考えればありえないことまでしている。
しかし、この重要という意味もルナ編に行かないと分からない。
そこに至って初めて、この場面を思い出した時「おぉっ!」と感嘆の声も上げられるというなかなかの鬼畜仕様だと思った。

ルナの魅力、例えばぎこちない優しさとして湊編では湊の家が没落して路頭に迷おうかというところで

湊、君にはうちの屋敷で働いてもらおう。そうすれば、出ていく必要はないだろう

同情しているわけじゃない、仕事は先輩のメイドたちに厳しく指導してもらう。

ここで湊が同情だと思い断ると

甘ったれるな。私は路頭に迷いそうな働ける人間を使ってやると言ってるんだ、感謝しろ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

金がないんだ、友人に縋りついてでも働け、そして自分で稼いで両親を立ち直らせてやれ

金があっても自分には出来なかったこと(両親との仲)を気にしそれに対し自分が出来ることをしようとする。そして身内びいきをしないと公言することで湊の尊厳もちゃんと守ろうとするこの優しさに心を打たれた。
厳しくも歪み腐り潰えようとしていた友人を不器用な言葉でも立ち直らせたい思いはこの他にも色々な場面から伺える。
そしてその姿が何時でもどこでも朝日の主人然としていてカッコいいと思ってしまうほどに凛々しさと聡明さが見て取れて矢張りルナゲーと再確認。

そんな彼女にもだんだん朝日に依存しだしちょっと素の彼女を見せる部分がまた可愛くて今もスクショを見るとニヤニヤしてしまう。
例えば

……そのまま湊たちの所に行ってしまうんじゃないかと思って、心配したぞ。ばかもの

更に

もういい、私ひとりで決める。紅茶もいらない

かーらーのー

……や、やはり紅茶は必要だな。遅れてきた君が悪い、淹れなおしてきてくれるか

湊が拗ねたなんて言っていたが……別にそういうわけじゃないからな。

君が戻ってこないからしびれを切らしたなんて思うなよ

また、普通なメールがしたいといい朝日に送りながらも返信が来なかった時の本文

ヽ(`Д´)ノ

感情をストレートに表す場面は何度見てもかわいい、癒される。

そして、そんな彼女の可愛さに酔いしれながらルナ編を進めていき大団円ともいえるクライマックス前の遊星の地の文

どうかその瞬間に立ちあいたいと思う。

これまで長い不遇の時期を過ごした僕の恋人が。

僕の主人が輝ける一歩を踏みだして、全ての表と裏がひっくり返される瞬間。

光と影が、幸と不幸が、太陽と月が逆さまになる興奮をこの目で見たい!

この前に彼は

僕の喜びは彼女の夢をこの世界で具現化すること。だから表には出なくてもいい。夢を描くのは彼女だけでいい。それが僕の規則ではなく作法。

と言っていた。
そして

僕は彼女の影でいい。輝く月に寄りそう影のままがいい。

とも言っていた。
しかしルナは

君がいないと私は駄目なんだ、全てにおいてそうだ

君が支えてくれるなら強く大きく輝いてやる。この業界で私という光が大きくなれば、いずれ君も自然と輝くだろう。

私ばかりが太陽として表に出てしまうが、今こうして見ていても月は十分に美しい。太陽と月のような関係でいて欲しい

と彼女なりの今後の人生を遊星と寄り添って歩いて行くときの作法を語ってるようにも見える。

ここで思い浮かぶのはタイトル。
月に寄りそう乙女の作法――
これは誰が月で乙女とは誰か。
ダブルミーニングで両方正しいのか、それとも安直な方に隠されてた後の方だけが正しいのか。
それを考えるとプレイし終えた今も充足感でお腹いっぱいになる。

推奨攻略順は
依遠、ルナの順
なぜなら依遠のツンデレっぷりと血の繋がりを大事にするところは読んでいてHAHAHA!!こやつめ!って感じだしルナ編は
「もっと上(理想のエンディング)へ 行きたくはないか? 少年」
って感じで正に黄金郷への扉が開かれた感じがして満足感が当社比3.5倍になるから。
そして依遠が弟の才能を認める場面もまたぐっと来るしその恥ずかしさを妹にあてつける場面も新しい家族の接し方の表れとして微笑ましいものだった。

最後はこの人の素の一面を見せた場面

八千代「まさか……いやそんな馬鹿なとは思ったけど」

   「付いてんじゃん」

   「ああもう。やっぱり最初の時点で採用を蹴っておけばよかった……」

素を出しちゃった感の演技、最高でした

辻堂さんの純愛ロード感想

みなとそふとからの派生ブランド、みなとカーニバルの処女作。
立ち上がった経緯は下記参照。
みなとカーニバル ご案内

感想書いていく前に一つ前置き。
最初はwktkMaxで始めた作品。
また、一目置いているフォロワーが好きなブランドの一つだったので純粋に楽しむためにプレイし始めたのを書いておく。

この作品はどのルートに入っても越えるべき問題はただ一つ。
ここで不良とされているヒロインたちとどのように付き合っていくか、そしてその先をどのように考えていくかだと思う。
また、物語の進展が今後どうなるのかは天気の描写で分かるので中々いい表現方法だと思った。
攻略順は特に気にしなくてもいいけど世界観を理解してから進めていきたいなら一つだけは確実に決まってると思う。
それは最初は恋奈ということ。
なぜなら辻堂愛の左腕、腰越マキの右大腿部に巻きついている布はなんなのかというビジュアルに関する問題の答えやなぜ三大天なんていう時代が来たのかを説明してるから。
二番・三番目はあえて付けるなら愛、マキの順。
最後にマキ編を選んだのは過去からの繋がりの方が現在のぽっと出の疑似恋愛からの発展より納得できたし、それに三大天の決着もちゃんとつけているから。
でもそこまで唸らせる理由でもないし好きな順で適当にが一番。
この作品は全編に亘り製作当時に流行ってた漫画、ドラマ、アニメネタが多く、偶にあるマニアックなからところからの引用台詞で気が抜けない仕様にするなどある種の緊張に包まれながらのプレイだった。ダイの大冒険のやつは初見で分かる人いたのかが結構気になってる。

内容はこのゲームのタイトルにもあるようにいつでもどこでも愛さんの独壇場の可愛さとデレっぷりと他ヒロインルートでの番長っぷりが格好良かった。
また、親との初顔合わせでの対応失敗EDの一つ湘南消滅には村正のアレと通じるものを感じ状況も似た様なものだったしパロとして楽しめた。
愛さんの好きな場面は多々あるけど一番は学祭最終日での告白。たしか黒髪、金髪ルート共通だったと思う。

好きです

アタシだって、好きです。
あなたが好きです

この掴みで自分の心は鷲掴みされた。
声優の演技もだしあの辻堂さんがデレた瞬間だったから感激は一入だった。

あれから色んなことを考えた。
アタシ、不良だから。いっぱい迷惑かけるから

無理だと思った。間違いだと思った。
付き合っていくと、あなたに迷惑かけるって

……でも好き

\俺も好き!/とコールしたくなるような心情の吐露の連打。
こうか は ばつぐん だ

好きになっていいですか。
迷惑かけるの分かっててまだ嫌いになれない。
良くないアタシを、受け止めてくれますか

一緒にいたい

\俺もだよ!/

大と一緒にいたい。
この先何年経っても。何度喧嘩しても。
たとえアタシとあなたが、世界一相性悪くても

好きです。大好きです

嫌いになんてなれない。
優しいとこ、他の女にも甘いとこ。全部、全部好き(ドンドンッ

心の中で壁殴り代行業者を呼びたくなるような告白の大攻勢。
しかし愛さんのターンはまだ続くのです。

いまこの1秒嫌いになっても、
次の1秒でまた恋してる

出たー!この甘々な台詞、プレイヤーを溶かす気満々であります。
これを愛さんの三大可愛い台詞の一つとさせて戴きます。御清聴ありがとうございました。

大好きです!

・・・しかしまだ続いてた愛さんのターン。この可愛さ、反則級であるのと同時に必殺技の一つでもあるのです。
プレイヤーが「愛さんの所に早く行けよ主人公」と思うのと同じくして主人公を走りださせるほどの破壊力、可愛い流石愛さん可愛いとその可愛さを存分に見せつけてくれるのです。
これを愛さんの三大可愛い台詞の一つとさせて戴きます。御清聴ありがとうございました。

こんなにデレデレで可愛い愛さんもマキルートではか弱い乙女を披露してくれてるのでそこも好きな場面
マキルートラストの決闘場面でマキが愛さんをシメている時、マキさんの説得に対し

覚えてない

楽しかったことなんて

一つだって覚えていない!

思い出すのなんて苦痛だけだ。
痛みだけだ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

痛いんだ! 苦しいんだよ胸が!!

あんなに楽しかったのに

あんなに嬉しかったのに

いまじゃ何百回殴られるより痛いんだ

昔の感情を吐露し未だに懊悩している愛さん。
そして自分が苦渋の決断をしたのにそれを嘲笑うかのようなマキの行動に

こんなに痛いのに

こんなに苦しいのに……

どうしてお前がそこにいる?

怒気がマキにダイレクトに向かった瞬間マジ怖い

ちくしょう! ちくしょうッッ!

どうしてお前が!

妬み、嫉みも含まれているような言動。ある意味デレツンと言ってもいいでしょう。
これを愛さんの三大可愛い台詞の一つとさせて戴きます。御清聴ありがとうございました。
でも、ここでの言動の原理は「長谷大の恋人に、ヤンキーは似合わねぇ」だから嫉妬の一言で片づけるのは間違ってるのかもしれない。

上記の通り、愛さん無双だったこの作品。
不満があるとするならばたびたび感じた
「・・・ヤンキー?」感。
登場ヒロインでヤンキーは乾梓だけな気がする。
他は心に甘い所があったりと利己的になれてないのが多く無理があったと思う。
また主人公の大がダメ過ぎてこのゲームをする上でストレスだった。
なぜこんな変な主人公にしたのか分からないけどもっと芯が通ってる方が良かった。
どのEDでも優男のヒモに絡め取られたキャバ嬢感が否めない。
結局分かりあうより好きだから仕様がないや一方的にこちら側に合わさせる感があるのでこれなら三大天の話に集中した方が面白かったなーとも思った。

プレイする人にはタイトルにある辻堂さんの純愛がどうなるのが一番良かったのか考えて欲しい。
継続がいいのかサイテーだったのが良かったのか。
自分はサイテーなのが番長辻堂愛っぽくて好き。

締めはこの子の可愛い場面で

恋奈「だぁあああ集中できるかーーー!」

大 「恋奈さん!」

恋奈「な、なに」

大 「また姉ちゃん来ちゃうから、小さい声で」


恋奈「うるさい!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

恋奈「イチャつくなーーーーーー!」

大 「恋奈さん!」

恋奈「なに」

大 「姉ちゃんが」


恋奈「うるさい!」

アステリズム感想

前作Sweet Robbin Girlの次作として開発されてた時にあの大地震が起きてしまい今作の内容を鑑みて一時開発中止していたブランド、Chuable softの最新作。

妹萌えが多い昨今、敢えての姉萌え作品を作りそれがうまく機能した作品だった。
中の人ボイスとキャラの外見もフィットしてたしこれはこれで一つの完成された形だと思った。
姉さんグッと来たよ姉さん。

プレイしてて感じたことは、
ただ、主人公の頭の悪さがちょっと気になった。
3章の話で1章で自分の気持ちに気付くのに一つの重要なファクターになった美々の名前を聞いてもピンと来ない、
他の話題で会話中に答えを教えてもらっているのにそれに中々気付かない、
似たような問題で毎度悩む等この歳でパンチドリンカーですかってくらいに真顔になることが多々あった。
また、こっちではああそういう事かと理解できてるのにゲームの中じゃその部分は謎で小事に分類され、後から重要だったんじゃんと見直されるというようなボタンの掛け違いとも感じられる物が多くストレスを感じた。
あとひらがなの多用が多くもう少し漢字が読みやすいと思う。
(こころよいやみごと等は小学校で習う常用漢字だからひらがなに敢えてする意味があるんだったらあれだけども特に無さそうだったので)

パンチドランカーですか?って思えるものは
例えば3章の音々さんを守る時に名月を現場に連れて行くかどうか悩んだ主人公のロジック

音々さんを守ろうと思ったら、
前提として俺自身の安全を確保する必要が
あるわけで……

なら、俺の隣に名月が一緒にいたとしても
致命的な危険はないのかもしれない。

・・・いやいやいや。
余震とか建物が劣化したことによる崩落、石垣の倒壊や火災とかあるかもしれないしなにより被災者が凄かったらしいって自分で認識してるのに「ま、いっか」とかないでしょう。
その前に自分の体の事を心配してるんだからもし自分が倒れて何かあったら名月が身を挺して守ってくれるってこと分かってるのに連れてくとかうん、やっぱ馬鹿だ。
書きながら余りの馬鹿さ加減に推敲するのも億劫になるレベル。
一番大切な人とか吹いてるのに現場がどういう状況になるか分からないのに余りの気迫に押されて連れてく?
それは相手を尊重してない軟派な人のすることで、主人公の行動原理から考えると外れてる。
このような不可解な思考があるから主人公を膝を詰めて話たい気分にさせられるので物語に集中できなかった。

女キャラクターは薄化粧を描写するためか唇に沿って赤い線が描かれているのが印象的だったと同時にそこだけリアルで不気味の谷とまではいかないけど似た様な違和感を感じた。

ストーリーで感じたことは、
九厘は結局なんなん?って話。
いやもうこれはすっごい消化不良過ぎて完了した今でもこれを思うと寝れない。
男嫌いになるほどのなにかがあったはずだし、3章での描写を考えると主人公出生の秘密を握ってるのが確定的に明らかなのにそこが明かされないとかちょとsYレにならんしょこれは?
まぁ、個別ではデレ過ぎずさっぱり過ぎずな微妙な距離感の取り方でこれは九厘らしいEDだと思った。

そして一番グッと来た台詞がこれ。

覚悟しろよ、つくも。
私をその気にさせたこと、後悔させてやるぞ

デレ・・・とまでは行かない、ツンデレとも違う悪戯心の延長線上にある恋心の表れみたいな台詞と演技にこの場面を見てた自分のニヤニヤしっぱなしだった。
中の人もシーン安定の倉田まりやだったのでシーンも楽しかった。

美々ルートの噛ませっぷりは泣いた。
個別ルートなのに姉さんの影響デカすぎてヒロインのはずなのに霞んでしまうレベル。

そしてこの物語は閉じた世界って印象。
ゲームのチャートで言うならC1からC4の間で紙の端と端を繋げて丸めたような中にあり博士だけが俯瞰視点を持ち得るみたいな・・・
そう。博士は神に等しい存在だったんだよ!とキバヤシみたいなことも思ってしまったり。
3章までだと救われない物語でエピローグもあっさりしてたから竜頭蛇尾だった。
始めたときはever17みたいな物語になるのかなと期待したけどそこまで発展しなかったので残念。

最後に、2章の竜造との勝負の後、予想していた通りに怪我した足が逆になっていた。
うん、漫画とかでもよくあるよね・・・

ネこグリ。〜ネクラと恋のグリモワァル〜

公式TOP見るとcircusの系列(?)とも思えるブランドFrantic LABOの処女作。

OPが中々面白かったのが印象的だった。
まぁぶっちゃけるとすごく短い。ミドルってのもあるんだろうけどいらないところを削ぎ落とした4コマ漫画みたいだった。
まぁ確かにグダグダ長いゲームよかはいいけどホントにジェットコースターに乗ってるみたいでアーッと言う間に終了するこの物語、嫌いではないぜ。
そいやアーッってのは阿部さん漫画には出てこない別漫画からのコラボなのよね。(原作ではアッー)

攻略順序はミサラストで他二人は特にって感じ。
ミサはこの物語の全てを体現していると言ってもいい存在、OPも聴きように依っちゃミサのイメージソングとも取れるし。
逆に言えばミサ編だけやればこのゲームを終えたのも同然。

個別に感想を書くと
ミサはデレてからが可愛すぎた。表現とか足らないのになぜこうも可愛く見えるのか。
そしてドヤ顔可愛すぎて100万回保存した。
さゆは軽く病んが強くてちょっち不気味に感じた。ヤンデレとも少し違う微妙な感じのヤンデレ
もう少し突き抜けた感じならキャラ立って良かったんじゃないかな、と。
この短さでこのキャラクターは無理があったと思う。もっとしっかり書かれていればこの性格もヒロインの一つの個性になってたと思う。
ののは中の人の演技が良かった。憑依状態、通常の使い分けが上手くて流石って感じだった。

こぼちゃんのような大衆受けする4コマでなく、萌え特化したひだまりやけいおんのような4コマでもないそこらへんにある物語。
コーヒーブレイクついでにって感じにやるといいかも。